「何も知らずに寝ている間に大変なことになっている病気」
越久医院 越久仁敬医師 
 大きないびきをしているかと思ったら息が止まって、傍(そば)から見ていると苦しそう〜!なんだけど当の本人は何も知らない、新幹線居眠り運転事件で一躍有名になった睡眠時無呼吸症候群という病気です。

 この病気になると、息が止まる度に苦しくなって(本人は寝ているので苦しいという自覚がないが)目がさめて、細切れの睡眠しかとれない為に熟睡感がなく、昼間とても眠くて居眠りしてしまうのです。夜通し体は酸欠状態、体に良かろうはずがありません。重症になると、高血圧や心不全、不整脈といった合併症を起こしてきます。また、自動車の運転や重機作業中に居眠りして、重大な交通事故や作業事故になるおそれがあります。

 日本では、人口の約1〜2パーセント睡眠時無呼吸症候群の患者さんがいるといわれていますので、洲本市には四百〜八百人の患者さんがいらっしゃるはずですが、実際に診断・治療されているのは数十人程度です。その理由は、多くの患者さんは働き盛りの男性で受診する時間がないことでしょうか。
 忙しいあなたに睡眠時無呼吸チェックをしてみましょう。

 ▽大きないびきをかく。
 ▽いびきがとぎれ、息が止まっているといわれたことがある。
 ▽寝つきがよくてぐっすり眠っていると思うのに眠たいときがある。
 ▽昼間眠気を感じ、居眠りすることがある。
 ▽以前に比べ、集中力がなくなった。

 あなたはいくつあてはまりましたか。「はい」が三つ以上は要注意。呼吸器科の受診をお勧めします。
 睡眠時無呼吸症候群の簡易検査は自宅でも可能です。小さな機器を持ち帰り、それをつけて寝ていただくだけです。重症の人には治療が必要です。治療した人にお伺いしますと、熟睡ができて、疲労感もなくなって、気分がよいということですよ。
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