「野生動物の肉などは生で食べないようにしましょう」
石浜内科医院 石浜義民医師 
 
 洲本近郊の山にも野生動物が多く見られ、ハンティングも盛んなようです。 鹿の刺身はおいしいのですが、猪と共にE型肝炎ウィルス(HEV)に汚染されていることが多く、生食は危険です。 また、豚、山羊、羊もHEVに感染していることがあります。特に豚はトキソプラズマ原虫や寄生虫のために、昔から生で食べてはいけないと言われてきました。
 E型肝炎は、HEV感染による急性肝炎で、慢性化はしません。発展途上国では飲料水などから大流行することがありますので、旅行するときは生水は避けてください。
 E型肝炎の潜伏期間は約六週間で、発熱、悪心、腹痛、下痢などで始まります。次いで黄疸がでて、肝臓が著しく大きくなります。
 E型肝炎は小児よりも大人が重症化しやすく、劇症肝炎で死亡することがあります。特に妊婦では二十%が劇症化すると言われています。妊婦や高齢者は特に注意が必要です。
 HEVは熱に弱く、加熱による調理をすれば心配いりません。また、手は石鹸、流水で洗ってください。
 野生動物は、人獣共通の感染症や食中毒の原因になる微生物や寄生虫などに汚染されている可能性があり、用心して下さい。
 昔から、鳥によるオーム病、鯖のアニサキスや淡水魚の寄生虫などがよく知られています。最近では病原性大腸菌が問題になりました。また、鳥インフルエンザウイルスが、人間に対する病原性を獲得しないか心配されます。
 特に問題になるのは、外国の野生動物をペットとして家庭内で飼い、かわいがることです。法律で輸入が規制されるようになりましたが、十分注意してください。
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