家庭での血圧は正常なのに、医者が測定するといつも高いという人はたくさんいます。これを、「白衣高血圧」と言います。この逆で、医療機関や健康診断時の血圧はいつも正常だと喜んでいる人の中に、早朝あるいは夜間などに血圧がかなり高いという人が少なからずいることがわかってきました。この状態を「逆白衣高血圧症」または「仮面高血圧症」と呼んでいます。 |
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最近の研究で、心筋梗塞(しんきんこうそく)など心血管系疾患を発症する危険性は、この見逃されている仮面高血圧の人が、白衣高血圧症や高血圧治療によって良好にコントールされていると思っている人たちに比べ、3倍も高いということもわかってきました。 |
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仮面高血圧の発見のためには、家庭での血圧測定が不可欠です。既にもっている人も多いようですが、ぜひ一台家庭血圧計を用意してください。上腕で測定するものは精度もよく、比較的安価になっています。 |
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朝晩2回。朝は起床後1時間以内、トイレを済ませて、朝食前、服薬前に。晩は飲酒とか入浴の影響も出やすいので、しばらくゆっくりして「さあ寝ようか!」と思った時がいいでしょう。余裕があれば、いろいろな条件・状態のときに測定すると、日常生活上での注意点に気付くこともあるでしょう。脈拍数と測定時の状態などを一緒に記録すれば完璧です。 |
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この家庭血圧の記録を、かかりつけ医に持ち込みアドバイスを受けることをお勧めします。既に高血圧などで治療中の人は、主治医にとっても貴重なデーターとなります。薬の種類・服用時間の変更や減量、時には中止することもあり得ます。しかし自己判断は絶対にしないで下さい。血圧の薬と思っていても、血圧を下げる目的だけで投与していないこともありますから。 |
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