ぜんそくの治療に大事なのは予防をしていくことですが、最近は今までとはその考え方が違ってきています。大人の喘息には従来、最初から吸入ステロイド薬を使った予防を行っていますが、最近では小児でも幼児・年長時には吸入ステロイド薬が第一選択薬として推奨されいます。効果がなければ抗アレルギー薬または気管支拡張薬の内服を併用します。 |
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2歳以下の乳幼児では抗アレルギー薬の内服が第一選択薬、効果がなければステロイドまたはインタールの吸入を追加します。ここで言う抗アレルギー薬は従来から使われていたものではなく、より効果的な抗ロイコトリエン薬(オノン他)を指します。 |
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これでコントロール不良な場合、吸入ステロイド薬を第一選択薬として、必要に応じて気管支拡張剤または抗ロイコトリエン薬の内服を併用します。今まで小児にステロイド薬を使用しなかったのは副作用の問題が懸念されたからです。それとインタール吸入で効果的な予防法が確立されていたからです |
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しかしステロイド薬吸入の場合は内服に比べてごく微量で副作用も特に問題ないことが指摘されています。 |
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もう1つ最近の知見として、今まで気管支拡張役として頻繁に使用されてきたテオフィリン除放剤(テオドール)は乳児(特に発熱時)に使ってけいれんをおこすことがあるのが判ってきました。そのために現在は2歳未満の乳幼児では、できるだけ使わず、使用せざるを得ない場合でも少量にとどめて処方することが推奨されています。
以上のことを理解して効果的な喘息対策を行っていきましょう。 |
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