「 足のホクロ」
クラモト皮膚科 倉本 賢 医師 
 

 足の裏にあるホクロが癌(がん)になるのではないかと、最近テレビでもよく放映されておりますが、これは悪性黒色腫というホクロの癌です。

 悪性黒色腫は、メラニン色素をつくるメラノサイトが癌化したもので、皮膚がんの中では悪性度が高く、最近発生数は増加傾向にあります。日本人の場合、悪性黒色腫は足の裏に出現することが最も多いため、足の裏のホクロは特に注意が必要ということで取り上げられることが多くなったのでしょう。
 このがんは転移しやすく、生命の危険があるため、早期の段階で正しく診断することが何よりも重要なことです。ホクロがよいホクロか、悪いホクロかを肉眼で見分ける方法として、次の5つのポイントが挙げられます。
ホクロに
 (1)左右非対称の不規則な形
 (2)周囲皮膚との境界が不鮮明
 (3)色調に濃淡があったり、黒、茶、赤、灰青色などの色が混じって色調が不均一
 (4)大きさが7ミリ以上
 (5) 隆起している
などの変化が見られる場合は、悪性黒色腫である可能性が高いと思われます。また、手のひらや足の裏の皮膚は、他部位の皮膚と違って、隆起(皮丘・ひきゅう)と溝(皮溝・ひこう)とが並んで指紋と呼ばれる紋理が形成されているのが特徴です。
 一般によいホクロの形は楕円形で、その長袖が指紋に平行し、辺縁部では皮溝に着色しております。
  一方、悪いホクロは、指紋の流れと関係なく不規則な形をしており、その辺縁部は皮丘に強く着色している傾向があります。悪性黒色腫の多くは進行するまで痛くもかゆくもないので、受診するのが遅れることがあります。
 先に述べたような変化がホクロにみられましたら、医療機関を受診してください。
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