目とアンチエイジング
うまづめ眼科クリニック 馬詰裕道 医師 
 

 最近「アンチエイジング」という言葉をよく目にしませんか?

 「アンチエイジング医学」は、日本語にすれば抗加齢医学と呼ばれている比較的新しい領域の医学です。加齢という自然現象に抵抗するようで不自然に聞こえるかもしれませんが、加齢にともなうさまざまな老化現象を出来るだけ少なくコンロトールし、最良の状態を保ち健康長寿をめざすのが、この医学の目的です。

 範囲は、内科をはじめ皮膚科なぞ全科におよび、多岐にわたります。運動や食事療法によるサプリメント療法、ホルモン療法が加えられる事もあります。

 眼科領域でも、加齢を主とする疾患として白内障(70歳代で80パーセント以上)や、緑内障(40歳以上の20人に1人)、加齢黄斑変性症(最近失明原因として急増)があります。

 眼科におけるアンチエイジング医療として例えば、加齢黄斑変性症の進行予防にルテイン、亜鉛などのサプリメントが効果的であることがわかってきました。白内障に対しては従来の単焦点眼内レンズに加え、遠近両用眼内レンズの手術(平成19年6月承認 保険適用外)が行われはじめました。つまりメガネがなくても遠くも、近くも見える眼内レンズを用いた白内障手術です。これも一歩すすんだアンチエイジングです。

 また、網膜(眼底)は欠陥を直接見ることの出来る唯一の場所です。網膜血管の状態をみて全身の血管の老化の程度が予測できます。それを出発点として自分の老化を知ることもアンチエイジングの入り口かもしれません。

 多くの人は、いくら健康であっても必ず老視(老眼)などの視力の変化から「加齢」を体験します。その時が、自分のライフスタイルを見直したりアンチエイジング医学に興味を持ち健康への取り組みに積極的になるよい機械になると思います。

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