腰痛やメタボリック症候群で悩んでいる人が多いと思います。今回は私の経験から日々の体調管理にお役立ていただければと思います。
私はゴルフのやり過ぎで腰を痛め、腰痛治療に暗中模索していました。ある人に「歩いてみてはどうか」と言われ、試しに農道を歩き始めました。1日30分を週3回。歩き始めの頃は、歩く振動で腰が痛かったのですが、徐々に慣れてきました。歩いてみて初めて、歩くのには下肢筋だけでなく、腹筋、背筋をかなり使うということを知りました。そこで、ジム(洲本文化体育館2階・トレーニングルーム)で歩くようにしてみました。ランニングマシンの上を自分の好きな速度で歩くのは、思った以上に快適でした。マシンは平らで広くクッションが良く膝にもやさしいのです。洲本川河口の風景を眺めながら、1時間くらいゆっくり歩きました。20分くらい歩くと、汗がザァーと出てきて、いったいどこに溜まっていたのかと思う位次から次へと噴出してきます。ここ30年近くこんな汗はかいたことがありませんでした。体中から老廃物が出て行き、後で飲むミネラルウォーターで身が清められるような体感を覚えました。あまりの気持ち良さに、週に3回行くことにし、半年が過ぎました。腰痛はかなり良くなり、体重も3キロ減、腹囲は3センチ減りました。歩くことがメタボリック症候群にもいいということを身をもって体験できました。
「豚の角煮」を想像してみてください。放置すると、脂が白く膜をはって固まってきます。しかし、コンロで温めると、透明になってとろけてきます。人間の内臓脂肪もこんな感じで、有酸素運動(歩くことなど)や無酸素運動(筋トレ)で温めてあげると、とろけてくるのですね。
さて、かれこれ1年半トレーニングルームに通っていますが、今では時速10キロで短時間走れるようになりました。瞬間の酸欠状態に苦しみながら、がまんして走り続けると、逆に気持ちよくなり、頭の中のちっぽけな悩み事などどうでもよくなってきます。くよくよしなくなります。どうやらドレーニングルームは体だけでなく精神面のリハビリにも効果があるようです。以上運動療法の効果について説明させていただきました。
なお、腰痛、メタボリック症候群にて治療中の人は、主治医とよくご相談のうえ試してみるのも良いと思います。
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