「最近の緑内障」
うまづめ眼科クリニック 馬詰裕道眼科医師 
 緑内障は白内障とちがって治らないこわい病気というイメージがあります。事実、成人の中途失明の原因としては、糖尿病網膜症についで二番目となっています。

 一般的に緑内障とは、眼球内の圧力(眼圧=目の硬さ)が上がり、目の神経(視神経)に障害がおこり、見える範囲(視野)がだんだん狭くなる病気です。ふつうゆっくりと視野が狭くなるため、自分で視野異常に気付いたときには、すでに病気が相当進行していることが多いです。そして一度障害がおこった視野はもとには戻りません。

 昨年行われた大規模な調査では、日本人の四十歳以上の緑内障有病率は約六パーセントつまり、十七人に一人が緑内障です。そしてそのうち半数以上は眼圧が高くない緑内障(正常眼圧緑内障)ということもわかりました。
緑内障の診断は1.眼圧、2.視神経のかたち、3.視野検査で行います。視神経のへこみや障害は、住民検診の眼底カメラ撮影や眼科における眼底検査でわかりますが、最近では、視神経の障害を画像で詳しく解析する装置もでき、以前より緑内障の早期診断ができるようになっています。

 緑内障の治療は、点眼による眼圧のコントロールが主になります。点眼薬はここ二〜三年で作用機序の違うものが多数発売され、治療の選択肢が以前にくらべずっと増えています。
 緑内障は自覚症状の少ない病気ですが、早期発見が大切です。最近目が疲れる人や、家族に緑内障の人がいる人は眼科受診をおすすめします。
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