「ドライアイ」
奥村眼科医院 奥村紀子医師 
 
コンピューター、ゲーム、テレビなどのディスプレイ(画面)を見る機会の多い現代人ですが、目の疲れや目の乾きを自覚して来院される患者さんが増えています。

その原因として「ドライアイ」という疾患があるのをご存じでしょうか。
「ドライアイ」は涙液の減少あるいは涙液の質的な変化によって、目の表面(角膜や結膜の上皮)に障害が出てくる疾患です。
症状は多彩で、乾いた感じ、疲れ易い、ゴロゴロと不快感がある、といった様なもので、これらが合わさっていることも多いようです。
軽症では、自然に軽快することもありますが病状が進むと目の表面に傷がつき、細菌感染を起こしてくる場合もあるため注意が必要です。
涙液量の測定や、角結膜の上皮異常の検査、加えて他の結膜疾患の有無を確認することも必要になってきます。

治療は、人工涙液の点眼が中心になりますが、点眼回数や防腐剤の有無が症状を左右することもあるので医師の指示に従って下さい。
結膜疾患の治療が併せて必要な場合も有ります。

日常生活では最初に述べたような画面を見るといった時間が長い時はなるべく瞬目をこまめにし、人工涙液を点眼し眼の感想を出来るだけ防いで下さい。エアコンの吹き出しが直接当たらない位置で作業をする、加湿器を使う、又上方視による乾燥を防ぐため、コンピュータのディスプレイをやや下方に置くなどの注意をされることをおすすめします。
BACK

 Copyright © 2004 Sumoto City Medical Association. All Rights Reserved.